贈り物 「兄弟と兄弟」第2章

第2章 癒やし

「ふう……」
 俺は家について思わずため息をついちまった。
 今日のはちょっとばかりきつかった。悠介が人質になってたんで仕方がなかったけど、あいつら、やりたい放題だったからなあ……。
「兄ちゃん、大丈夫かい?」
 悠介が心配そうに俺の方をうかがっている。
 いかん、いかん。こいつに心配かけるなんて、俺もまだまだだぜ。
「あ? お前とは鍛え方が違うんだよ! それより、これ、どうにかしてくれるんだろ?」
 俺がニヤニヤ笑いながら自分の股間を指さすと、悠介のヤツ真っ赤になっちまった。当然、俺のチンコは勃起しっぱなしだから、学生ズボンが完全にテントを張ってる。
 しかし、センズリとかセックスとかエロいことは色々教えてるけど、まだこういうとこは初心なやつだぜ。
「さって、鎮めてもらう前に風呂にでも入るか」
 俺はそう言って風呂場に行こうとした。
「待って! 兄ちゃん!!」
 そんな俺の背後から、妙に気張った声がかかる。
 振り向くと、いつに増して思い詰めた表情の悠介がそこにいた。
「な、なんだよ?」
「兄ちゃんの身体、俺がきれいにする!」
「あ? なんだ、洗ってくれるのか?」
 俺は一緒に風呂に入るのかと思って訊くと、悠介は首を横に振った。
「違うよ! あいつらにやられたとこ、僕がきれいにして治す!」
「はあ……?」
 俺はよく分からずに首をひねってると、業を煮やしたのか、悠介が俺の手をつかんで引っ張った。
「こっち!」
 なんだか知らないが怒ってる悠介に引っ張られて、自分の部屋に来る。
「待ってて」
 そう言うと、悠介は布団を敷き始める。まあ、押し入れから引っ張り出すだけのことだからすぐに終わった。
「兄ちゃん、脱いで寝て!」
 そう言って悠介が俺を睨む。
「お、おう」
 なんだかよくわからないが、このままやろうってのか?
「でも、俺汚れてっぞ? ケツん中、あいつらのがまだ溜まってるし」
「いいんだよっ!」
 服を脱ぎながら言う俺を悠介が押し倒してきた。
「お、おい!」
 そのままがむしゃらに俺の脚を持ち上げて、ケツに鼻面を突っ込んできた。
「どうしたってんだよ!?」
 起き上がろうとするけど、不安定な体勢でうまく力が入らない。それに悠介だってかなり鍛えてるから、本気になれば俺といい勝負なはずなんだ。 
「こっから、毒を吸い出すんだよっ!」
 そう言って悠介が俺のケツに吸い付いた。
「うっ!」
 本気で吸ってやがる。
 あいつらに仕込まれた薬は、もう俺の身体に吸収されちまってるだろうけど、中に注ぎ込まれた精液がたっぷり残っている。それを吸い出そうってんだろう。何考えてやがるんだか。けど、これくらいで漏れすような俺様じゃない。ケツの筋肉だって鍛えてるんだぜ。
 俺は、しっかりと括約筋を締めて悠介の攻撃をシャットアウトする。
「やめろよ、汚ねえだろうが」
 俺は少し怒った声で言う。顔を上げてみると、またの間から泣きそうな顔の悠介がこちらを見ていた。
「だって、兄ちゃん、俺のために……」
「バーカ。そんなこと気にするくらいなら、もっと鍛えてあんなやつらに負けねえように強くなれよ」
 俺の言葉に、悠介の顔が悔しそうにひずむ。ついでに、目が潤んできた。本当に泣き虫なヤツ。ま、そこがかわいいんだけどな。
「僕、強くなる。強くなるから、今だけ、兄ちゃんをきれいにしたいんだ」
 静かに悠介がつぶやく。
 俺は観念した。
 こうなった悠介に何を言ってもきかない。なんだかんだ言っても、こいつの方が強情なんだ。
 俺は、悠介の兄貴として、常に負けないように鍛えてる。けど、悠介はものすごい勢いで俺に追いつこうとするんだ。俺としては負けるわけにいかないから、必死に鍛えてるんだ。俺は、常に悠介の目標じゃなきゃいけないんだから。
「わかった……」
 俺がそう言うと、また悠介の目が潤む。
「兄ちゃん……」
「男なら、そんな顔すんな」
「う、うんっ!」
 そう言うと悠介は俺のケツにまた顔を突っ込んだ。今度は俺も力を緩める。
 ズズーッという音とともに、俺の中に溜まっていた精液が悠介に吸われるのが分かる。
 悠介は、それをティッシュに吐き出していた。ほんと、蛇に噛まれて血を吸い出してるみたいだ。
 とか言ってるが、俺はかなりやばい状態だった。
 薬のおかげで、ケツの奥がジンジン疼きいてるし、チンコはガチガチに勃起したままだ。そこへもってきて、ケツから精液を吸い出される妙な感触が俺を悩ませていた。
「ん……」
 俺は思わず鼻声を出してしまう。
「兄ちゃん、気持ちいい?」
 3回ほど吸い出したところで、悠介が俺の方をうかがう。気持ちいいかどうかなんて、勃起してカウパーを溢れさせてる俺のチンコを見ればわかりそうなもんだが、心配そうな顔だ。
「ああ、気持ちいいぞ」
 俺は安心させるために、手を伸ばして悠介の頭をなでてやる。
「へへ、兄ちゃんに褒められた」
 犬っころのようにうれしがる悠介。ほんと、素直なやつ。
「でも、兄ちゃんのここ……」
 そう言いながら、悠介が俺のケツ穴にそっと触る。
 あいつらに思う存分犯されたから、結構ひどい状態になってるのかもしれない。血は出てなかったけど、今でもヒリヒリするしな。
「だから、俺は鍛えてるから、そんくらいなんでもないんだって」
 ニヤッと笑って言うけど、まだ悠介は暗い表情だ。
 と、また顔を俺のケツに突っ込んでくる。今度は穴の周りを優しく舐め始めた。
「ん……。あ……」
 暖かい舌の感触がかなり気持ちいい。奥の方の疼きはどうにもならないが、それでも癒やされる気分だ。
 ピチャピチャと湿った音がしばらく続く。俺は身を任せて、悠介の頭をなで続けた。
「もう、いいぞ……。すげえ気持ちよかった」
 悠介の頭を少し持ち上げるようにして言うと、素直に顔を上げる。
「うん……。でも、他もやられたろ?」
 そう言って悠介は、俺が殴られたところを舐め始める。
「へっ。あいつらのへなちょこパンチじゃ、俺の身体にダメージなんて入れられないぜ」
 実際、殴られた部分は、わずかに赤くなってるだけで、骨にも内臓にも異常はないことはわかってた。
「へへ。でも、兄ちゃんを一方的に気持ちよくさせるの初めてだからさ」
 そう言いながら、悠介の舌は俺の臍から胸まで舐めあげる。
「っ! まあ、たまにゃこういうのもいいか」
 そう言うと、悠介は俺の顔の上に顔を突き出してうれしそうに笑う。
 俺は悠介の顔を引き寄せると、舌を突き出した。悠介も素直に舌を出して俺と絡める。
「ん……」
「んあ……」
 軟体動物のようにくねりながら舌が絡み合う。悠介のヤツ、キスも上手くなってきてるんだよなあ、なんて考えていた。
 悠介は舌を絡ませながら顔を近づけてくる。
「ん!」
「んくっ!」
 ツバを飲ませ合うような深いキス。悠介の身体が少し震えてるのが分かる。かなり感じてるんだ。
「はぁはぁ……」
「へへっ! キスくらいで息が上がってちゃまだまだだな」
 感じまくってるんだろう、顔を真っ赤にしてる悠介に、わざとからかうように言ってやる。まあ、実際俺もかなり感じてるんだけど、フリだけなら余裕があるように見せられる。
「そ、そんなことないよ!」
 ムッとする悠介。こういう表情も妙にかわいい。
「じゃあ、俺の疼き、治めてくれるか?」
「疼き……?」
 なんだろうって顔をする悠介。こういうとこは、まだまだ幼いって感じだ。
「ケツの奥がジンジンいってるんだ。お前のチンコでかき回して治してくれよ」
 俺が言うと、悠介の顔がさらに赤くなる。
「ぼ、僕が兄ちゃんの中に……!?」
 本当はもう少ししてからって思ってたんだけど。まあ、いい機会だし、悠介の童貞を筆おろししてやるのもいいだろう。俺はそう思ってた。
「そうさ。指でも届かねえような場所が疼きいてんだよ。お前のチンコの方が太くて長いから、奥まで届くだろ?」
 俺が言うと、悠介は自分の股間を見つめる。まだ学生ズボンをはいたままだけど、当然そこは盛大にテントを張っていた。
「わ、わかった!」
 そう言うと悠介は勢いよく服を脱ぎ始める。
 あっというまに素っ裸になる。半剥けのチンコがカウパーで濡れてるのがわかる。
「じゃあ頼むぜ」
 俺はそう言うと、両足を思い切り上げて、悠介の目の前にケツを晒す。
 ゴクリとツバを飲み込む音がしたかと思うと、俺の脚を悠介がつかんだ。
「こ、ここでいいのかな……?」
 そう言いながらぎこちない様子で俺のケツにチンコをあてる。
「そう、そこだ。一気に頼むぜ」
 俺は息を吐いて身体から力を抜くと衝撃にそなえる。
「うん……。あっ! す、吸い込まれる!!」
 悲鳴を上げる悠介。チンコが俺のケツにす混まれるように入ったもんだからビックリしてやがる。
「ほら、俺の中かき回してくれよ」
 俺もそれほど余裕はないけど、悠介を挑発する。なにしろ悠介の方は余裕なんて全くなさそうだったから。
「で、でも! 兄ちゃん!! あうっ!!」
 1回。たった1回腰を動かしただけで、悠介のダムは決壊してしまったようだ。俺の中に熱い飛沫が飛び散ったのが感じられた。
 悠介は、目を思い切りつぶって快感の波に耐えている。
「なんだぁ? 1分どころか1回しかもたねえのかよ。だらしねえ」
「くっ! で、でもっ!」
「しゃあねえ。まだ大丈夫だろ? 落ち着いたらちゃんと俺の中をかき回してくれよ」
「う、うん」
 そう言うと、悠介は呼吸を整え始める。
 射精して少し萎えかけていたチンコがまた力を取り戻していった。まったく、俺よりも絶倫になるぜ、こいつは。
「もう、大丈夫そうか?」
「うん。いけると思う。動かすよ」
 そう言うと、悠介が腰をゆっくりと引きまた前へ出る。歯を食いしばって必死な表情になってるのは、1度いったにも関わらず油断するとまた漏らしそうになるからだろう。
「おお、すげえ」
 俺はといえば、あまり冷静に悠介を観察している余裕はなかった。薬のせいで疼きいていたケツの奥を悠介のチンコにこすられたんだ。実際、チビっちまいそうなほどの快感だった。
「兄ちゃん、気持ちいい?」
「ああ、すげえ。滅茶苦茶気持ちいいぞ」
 俺が言うと、悠介は一瞬うれしそうな顔になったが、また真面目な顔に戻って腰を動かし始める。
「んっ! ぐっ! すげっ!」
「に、兄ちゃんの中、俺のチンコギュって締め付けてくる!」
 悠介が悲鳴のような声を上げる。
「だ、だから……、俺はあらゆるところを鍛えてんだよっ! ぐっ!」
 まあ、こんなとこは実際に鍛えた訳じゃないけどな。でも、悠介は信じたみたいだ。
「すごい! やっぱ、兄ちゃんはすごいよっ!!」
 だんだんと腰の動きが速くなる。一度射精してるから滑りも良くなってるみたいで、ケツには痛みは全くなく、頭が真っ白になっちまいそうな快感だけが爆発するように俺を翻弄していた。
 さすがの俺も余裕がなくなってきた。このままだと、悠介にトコロテンさせられちまいそうだ。一度射精してる悠介は、余裕はないといっても俺よりは保ちそうだ。兄の威厳にかけてそんなことは認められない。
 俺は悠介の胸に手を伸ばした。
「兄ちゃん!?」
 発達途上の大胸筋をガシッとつかむ。そのまま乳首を押しつぶすようにして両胸を揉んでやると、悠介のチンコが一回り太くなったのが感じられた。
「へへっ! どーだ?」
「く、くそぉっ!」
 悠介は必死に我慢しようとしたらしいが、俺は悠介の弱点を知り尽くしてる。だんだんと身体から力が抜けていって、本能的に腰を動かすだけになっていく様子が面白かった。
「へへっ! そろそろおしまいか?」
 ちょっとこれは言い過ぎたようだ。陥落寸前だった悠介の表情がもう一度強気な者に変わる。
「そ、そんなことないよっ!」
 そう言うと、これにのしかかるようにして、俺の胸をガシッとつかんだ。
「に、兄ちゃんだって、ここ感じるんだろ!?」
 そう言いながら力任せに俺の胸を揉み始める。
 悠介の言うとおり、鍛え上げた俺の大胸筋は実は性感帯でもある。
「くっ! 悠介のくせにやるじゃねえか」
 睨み付け合いながら、お互いの胸をギュウギュウと揉み続ける。けど、俺の方が不利だ。なにしろ薬のせいでジンジンと疼きいてるケツを悠介のチンコにかき回されながらなんだから。ここで、悠介が片手ででも俺のチンコをしごいてたら、俺はあっけなく暴発しちまってたろう。が、そこまで考える余裕はなかったようだ。
「くうっ! も、もうもたないっ! あうっ! いくっ、いくっ、いっちゃうっ!!」
 叫び声を上げて悠介が2度目の射精を始める。
 俺はそれを感じながら、自分のかせを外した。悠介もいっちまったし、俺もそろそろ限界だった。
「俺もいくぞ! 見てろよ! うおぉっ!!」
 思い切り身体をのけぞらせて、溜まっていたものを全て吐き出すように射精する。
 ビシャッと精液がどこかにぶち当たる音が聞こえたが、俺は快感の余韻を楽しむのに忙しかった。
「うう……」
 悠介の情けない声が聞こえる。
 目を開けると、俺の精液で真っ白に汚れた顔があった。目のあたりに当たったようでしっかりと目を閉じている。
「ひでえよ、兄ちゃん」
 顔を拭いながら悠介が言う。
「ほら、ちゃんと拭かないと、目に入っちまうぞ」
 俺はそう言いながら、ティッシュを渡してやる。
「ん……」
 受け取って、ゴシゴシと顔を拭うと、ようやく悠介が目を開ける。
「さって、さすがに風呂に入ろうぜ。ドロドロじゃん」
 俺の精液は、悠介だけじゃなく、俺自身の身体のあちこちに飛び散っていた。
「うん」
 そう言うと、悠介が俺の中からチンコを引き抜く。精液が漏れないようにケツに力を入れる。悠介にやられてもまだ開くことはなかったようで、精液が漏れ出る感触はなかった。
「それとさあ、宮城の弟がいたろ? 同じクラスだって?」
「うん、そうだよ。宮城君、いつもおとなしくておどおどしてるけど、さっきはすごかったな」
「柔道部だっけか」
「そう。柔道は強いみたいだけど」
 俺は少しばかり考える。
 ああいうヤツこそ鍛えがいがある。悠介は黙っていても俺を目指して自分でがんばれるからな。
「今度連れてこいよ。俺が直々に鍛えてやる」
「え?」
「兄貴の方は腐ってやがるが、弟の方はまだ大丈夫そうだからな。弟が強くなりゃ、兄貴の方も悪さしねえだろ」
 俺がニヤっと笑って言うと、悠介は目を丸くして、それでも首を縦に振った。
「うん。そうだね。でも、僕は?」
「お前は一人でがんばれるだろ?」
 そう言うと、悠介が少し不満そうな顔になる。
「それに、少し教えたら後はお前があいつを鍛えてやれ」
「う、うん。わかった」
 素直にうなずく悠介。
「よっしゃ。さ、風呂入ろうぜ」
「あ、待って。タオル持って行く!」
 そう言って素っ裸のまま悠介が部屋を出る。
 俺は、宮城の弟をどうやって鍛えてやろうか考えていた。